県政記念館

Oコース 『大正~令和 かごしまの 「顔」今昔まち歩きコース』(2時間30分)

Oコース (2時間30分)

大正~令和 かごしまの 「顔」今昔まち歩きコース

カクイックス交流センター・県政記念館(平成・大正)

県庁が現在地(鴨池新町) に移転後、跡地に日建設計、鹿児島建築設計監理事業協同組合の設計で建築されました。旧県庁舎の本館玄関部分(登録有形文化財・大正14年建造) は曳家にて移築。県政記念館・レストランとして現在も使用されています。

鹿児島城御楼門(令和)

明治6年に焼失した御楼門を(公社)鹿児島県建築士会が礎石遺構の実測結果等からまとめた報告書をきっかけに、令和2年に復元建設された施設です。復元設計も鹿児島県建築士会が設計事務所として担当しました。

鹿児島県歴史資料センター黎明館(昭和)

谷口吉郎の設計による歴史資料館で、文化財の公開に適した施設として文化庁に承認された国宝の公開承認施設です。ボリュームが大きくなりがちな施設ですが、ここでは建物を分節しながら薄く広く伸ばし、切妻屋根を載せて大きさを軽減しています。そのフォルムは建築地にあった島津氏居城を思い起こさせます。先に建築された鹿児島県立図書館と建築の軸線、及び外観意匠色彩など統一されています。

鹿児島市役所本館・別館(昭和・平成)

昭和12年に竣工の鹿児島市役所本館(登録有形文化財) は背後にそびえる城山の緑との調和を考慮した色で、景観配慮から四周すべてを化粧タイル仕上げとされています。正面装飾に薩摩焼のレリーフを採用しています。また別館の耐震改修に合わせ、敷地を分断していた道路を換地し、広場として一体的に整備されました。

鹿児島県産業会館(昭和)

内藤資忠の設計によるこの建物は3階部分にあたる人工地盤を支える太いコンクリートの柱と梁、樹木のような階段、屋根に乗った空調設備のメカニカルな表現などモダンムーブメントが随所に見られDOCOMOMO選になっています。昭和42年建築の同館は老朽化のため廃止が発表されています。 

南日本銀行本店(昭和)

昭和12年建築当初は6階建、現在は8階建の登録有形文化財の建築です。1階から3階はルネッサンス様式とゼツェッション様式の混合様式で、3階まで突き通ったコリント式オーダー列柱が見るものを惹きつけます。地元の建築家三上昇の設計です。

鹿児島市中央公民館(昭和)

昭和2年、皇太子(後の昭和天皇) ご成婚記念で建築された建物(登録有形文化財)で、辰野金吾と共同設計の中之島公会堂設計で有名な片岡安の設計です。左右対称で高い基壇の上に立ち、大階段を登って玄関に達する当時の記念建築物らしい建物です。

鹿児島県立博物館(昭和)

昭和2年、当初は県立図書館として建設された建物(登録有形文化財) で鹿児島県建築士会初代会長の岩下松雄による設計です。隅角部の玄関、庇の処理や上階から下階が見渡せる階段室のつくり等に設計者の配慮が見られます。

LAZO天文館(平成)・センテラス天文館(令和)

暮らし・にぎわい再生事業及び市街地再開発事業によるいずれも街の活性化を目的に建てられた建物で、街のにぎわいを誘導するために映画館や市立図書館、ホール機能を持たせてあるのが特徴です。

波静かな不知火海を車窓に

Nコース 『東シナ海乗り鉄ぐるめコース』(5時間45分)

Nコース (5時間45分)

東シナ海乗り鉄ぐるめコース

おれんじ食堂

肥薩おれんじ鉄道を走る観光列車「おれんじ食堂」 。デザインコンセプトは、九州西海岸を眺めながら、ゆったり、のんびり、「スローライフな旅」 。ダイナミックに波が打ち寄せる東シナ海、穏やかな入江が続く不知火海、風光明媚な九州西海岸沿いを走ります。車内は木の温もりを感じる洗練されたデザインで、座席もゆったりと配置。車窓から見える美しい海岸線に、しばし日常を忘れることができます。車内に設けられたキッチンからは旬の香り、地産地消の料理や飲み物、おれんじ食堂プロデュースのさまざまな食をご提供いたします。
「スローライフな旅」 らしく、途中停車駅では下車して周辺を散策したり、駅で開かれているマルシェをのぞいたり、鹿児島から熊本へと 「お国訛り」 の移り変わりを感じることもできるでしょう。
本コースでは、シェフが時間と手間をかけて素材の旨みを引き立てたフレンチ料理をご堪能ください。

肥薩おれんじ鉄道

2004(平成16)年に九州新幹線が新八代と鹿児島中央の間で部分開業した時に、並行在来線であるJR鹿児島本線の八代~川内間116.9kmを引き継いで誕生したのが「肥薩おれんじ鉄道」です。沿線の通学や通院などに利用されていますが、大きな収入源は、貨物輸送。鹿児島港に船便で送られてきた離島からの農産物や、川内の製紙工場からの 「紙」などが、本州方面へ送られています。また、新幹線開通前、特急街道と呼ばれ、高速バスとスピード競争をしていた頃の名残も、駅や線路設備に残っています。単線でありながら、通過列車が速度を落とさなくて済むように、駅によっては右側通行になったり、カーブの線路の左右が傾いているために、列車が大きく傾いたまま停車する駅もあります。2つの県にまたがって走る路線が、一つの会社で運営されているのも、珍しいとされています。鉄道好きの士会員が、要所で見どころをご案内いたします。

甑大橋・鳥の巣山展望所

Mコース 『「甑島」大自然のアートと絶景コース』(11時間40分)

Mコース (11時間40分)

「甑島」大自然のアートと絶景コース

甑大橋・鳥の巣山展望所

甑島は元々船の往来しかできませんでした。2020年8月29日に上甑島と中甑島を結ぶ甑大橋が開通しました。全長は1,533mで県内で最長、海底から橋脚の最上部までの高さは最大で56.5mあり最大規模のものです。この橋は、甑島列島をつなぐ島民の希望のかけ橋となっています。その甑大橋を間近に見下ろせる場所が鳥の巣山展望所です。一面が草原で周辺はカノコユリの自生地で、甑大橋を一望できるビュースポットとなっています。

長目の浜

甑島を代表する景勝地。国の天然記念物に指定されています。浜は、幅50m、長さ約4kmにわたって続く砂州で、なまこ池、貝池、鍬崎池を海と仕切っています。藩政時代、第2代薩摩藩主島津光久公が巡視の際に 「眺めの浜」 と、その景観をほめたことが名称の由来です。長目の浜を見下ろすなら長目の浜展望所と反対側に位置する田之尻展望所があります。なまこ池駐車場から長目の浜の砂州まで歩いて行くこともできます。

かのこ遊覧船断崖ツアー

地球太古の姿を知る上でも貴重な地であり、国際的にも注目を集めている甑島断崖・奇岩を間近に見れるクルージングです。
形成する地層は、白亜紀から古第三紀のもので恐竜や亀の化石が発見されています。断崖は高いところで200mの高さを誇り、垂直に立ち上がっている様はまるで海上に浮かぶ自然の要塞です。周辺にはウミネコがいて、日本の繁殖南限地となっています。太古の空気を感じさせる圧倒的な迫力、大人気クルージングです。

里麓武家屋敷群、ゴッタン演奏

里麓武家屋敷群は、2019年日本遺産「薩摩武士が生きた町~武家屋敷群「麓」 を歩く」の構成資産として登録されました。丸い石を丹念に積み上げた玉石垣。江戸時代の郷士たちの家が立ち並んでいた通りを散策してみませんか。また、旧薩摩藩内に古くから伝わる 「箱三味線」 ゴッタンが甑島で復活。ゴッタン演奏を、その武家屋敷群の古民家の中で一緒に観賞し楽しんで下さい。